9月9日早朝、千葉県を襲った台風15号は甚大な被害を与えました。

 

 当園でも、子育て支援センターの看板が飛び、夏見の農園に被害がありましたが、臨時休園させていただき子どもたちの身体に被害がなかったことに安堵しています。しかし、千葉市より東方地域では、鉄塔や電信柱が倒れる、屋根が飛ぶなどの被害があり、停電、断水があり、今もインフラ復旧を急いでいます。地元千葉県の被害だけに、今後の対応・対策が気がかりです。

 

 尚、9月20日に当園が加入する日本赤十字社より募金要請がありました。ご協力をお願いします。

 

 さて、園だより10月号の題名「物事を最後までやり通す忍耐や体力のある子に」は、当園の教育目標の5番目に書かれたものです。対象が3歳児から5歳児であれば、違和感のない教育目標です。ここに2歳児が入ると、この教育目標は通用するでしょうか。

 

 世間では「働き方改革」が叫ばれ、10月からの幼児教育無償化も、新2号子どもに対して「預かり保育の無償化」「給食費の無償化」がセットになり、「大人社会の生き方」が強調されています。また国家は、子どもを預ける気持ちに「後ろめたさを無くすため」、今まで「保育に欠ける子」と表現していた0歳児・1歳児・2歳児の保育、及び養護を「保育を必要とする子」と言い換えて示すようになったのです。そして、国家の養成を受け、教員養成大学では、母親代わりの保育士を増やすことが必要として、自身の気持ちを言葉で伝えられない0歳児、1歳児、2歳児の心理を研究することがメインとなってしまいました。内閣府でも0歳児から5歳児を一括して指導することを求め、福祉としての保育所、及び認定子ども園制度を進めています。

 

 一方、現代は医薬分業、医療も内科医、外科医、精神科医など細分化しています。弁護士も、企業弁護士、離婚調停弁護士などがあり細分化しています。世の中が細分業化しているにも関わらず、幼児教育だけが「教育を一括する」という「逆行」を求めているのです。それは、子ども中心ではなく、第三者が決定する政策になっているからです。

 

 万が一、当園が2歳児教育を行うとしたら「物事を最後までやり通す、忍耐や体力のある子に」を排除することが求められてしまいます。

 

 当園が行う0歳児、1歳児、2歳児教育は「親子教室」です。多少、わがままな子どもがいても、親御様が修正して社会性のある子へ導いています。この用紙の裏面で、日本教育新聞2019年9月2日発行の記事「移行対象が与える安心感」を紹介します。

 

 大豆生田先生は「母親がいないときでも、困難を乗り越える力が必要」としています。ウサギの縫いぐるみに対して、2歳児が発する「赤ちゃん、ママ早く帰ってくるからね。大丈夫よ」の言葉を、「寂しさを紛らわす言葉」と捉えるのではなく、困難を乗り越えるために必要な行動としているのです。

 

 昨今の子育て理論は「親がいなくとも子どもは育つ」の考え方で、児童福祉政策が成り立っています。それを当たり前のように考える教育学者が、特殊な環境を例にあげ、一般化して話しています。

 

 しかし、幼いときは、父母様から沢山の愛情を受けるから「頑張る力」が沸いてくるのです。物事を最後までやり通す、忍耐や体力のある子に育てるには、親御様の子どもとの関わりと、3歳児から5歳児の心理を専門的に研究する幼稚園教諭の力が必要なことを知って欲しいと思っています。

 

日本教育新聞2019年9月2日発行の記事「移行対象が与える安心感」(リンク)